注文住宅を建てるとき、意外と悩むのが内装の壁材選び。
ハウスメーカーはなぜか安い塩ビシートを薦めます。種類が豊富なのもこれです。
ローコスト住宅の展示場に行った時に、なんかビニル臭が気になったこともあり(壁紙のせいではないとは思いますが。。。)、家の中で大きな面積を占める壁、できれば自然素材で気持ち良い空間で過ごしたいな、と思い色々と検討しました。
今回は、主要な壁材について、実際に私が選んだ経験を交えながら、それぞれの特徴や価格帯をご紹介します。
1. 塩ビ壁紙:手頃な価格で選択肢も豊富
まず、最もポピュラーな塩ビ壁紙
1坪あたり0.5万円〜1.5万円程度と、最も予算が抑えられる素材です。
ほとんどすべてのハウスメーカーで標準採用されている塩ビ壁紙は、デザインの種類も豊富で、張り替えも比較的簡単です。
営業さんは匂いは気になりませんよ、ほとんどの方がこれです、とは言ってましたが。
2. 非塩ビ壁紙:環境と健康に配慮した選択肢
塩ビ壁紙の代替として注目されているのが非塩ビ壁紙です。原料に塩化ビニルを使用せず、オレフィンやポリエステルなどの素材で作られています。
環境負荷が低く、シックハウス症候群の原因となる化学物質の放散も少ないのが特徴。価格は塩ビ壁紙と同じものも多く、若干高なものもあるようですが、健康や環境を重視する方におすすめです。
見た目は塩ビ壁紙と変わらずですが、選べる種類は限られていました。
塩ビよりこちらの選択の方が賢明だと思うのですが、あまり浸透していないと感じました。
3. 漆喰:天然素材のプレミアム選択
次は高級素材として知られる漆喰です。1坪あたり1万円〜3万円程度と、価格帯は高めですが、その価値に見合う特徴を持っています。
漆喰の魅力は、なんといっても調湿効果と消臭効果。天然素材なので、化学物質に敏感な方にも安心です。また、維持管理をすれば100年以上持つという驚異的な耐久性も特徴です。
ただし、施工には熟練の職人さんの技術が必要で、これも価格が高くなる要因の一つ。主に高級住宅を手がけるメーカーや、自然素材にこだわる工務店での採用が多い壁材です。
もちろん、ハウスメーカーもオプション仕様でありましたが、塩ビに比べたらかなり高額。
贅沢品です。
私の場合、モデルハウスでかっこいい壁だと思ったのは、ほぼ漆喰でした。
4. ルナファーザー:環境に優しい中間選択
そして私が実際に選んだのが、このルナファーザー。ハウスメーカーオプションでできたこともあり、塩ビに比べたら高いけれど、漆喰までは高くありません。
木チップ、パルプなどから作られた素材は通気性・透湿性に優れ、結露やカビの発生を抑えます。
原料とする環境配慮型の素材で、調湿性能も優れているようで、漆喰ほどの価格ではないものの、自然素材のメリットを取り入れられる点に惹かれました。
メンテナンスについては、張り替えではなく塗り替えで対応可能です。DIYで塗装することもできるため、長期的なメンテナンスコストを抑えられる点も魅力です。
気になったのは、やはりこの性能をしっかり機能させるには、下地や塗装も自然素材でないとあまり意味がないということ。漆喰もそうですが、材料費というよりも塗装の施工費用でお値段が上がるので、メーカー側とよく相談し、値段が高くなるのも仕方がないかな、と思います。
最後に:私がルナファーザーを選んだ理由
私の場合、以下の点を重視してオガファーザーを選択しました:
- 自然素材を取り入れたいけれど、漆喰ほどの予算は組めない
- 調湿効果で快適な室内環境を作りたい
- 環境に配慮した素材を使いたい
- メンテナンスを自分でできる
- 何度も塗り替えが可能なので、壁紙を好きな色にできる
ルナファーザーは塗装を推奨していますが、そのままの壁紙状態でも使用可能です。
ということで、自分の部屋は気分で色をつけようかと思い、塗装なし、という選択をしました。
塗装は何度も可能で、ほぼ張り替えもいらない素材です。
今後の自然環境を考えると張り替えてゴミが出る塩ビよりもこちらの素材を増やしていくのが良いんじゃないかなぁ、と思っています。
結論として、壁材選びは予算だけでなく、家族の健康への配慮や、メンテナンス方法、住宅の使用予定期間なども考慮して決めることをおすすめします。
ご自身の優先順位に合わせて、ぜひ最適な選択をしてください!
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